皆さん、こんにちは。
よしだ歯科クリニック院長の吉田です。
最近は、日差しが柔らかく
ぽかぽかとした陽気ですね。
新芽の緑が美しい、
ウキウキとした季節。
お出かけにも良い時期になりましたね。
私は週一回、衛生士さんと
お出かけする仕事があります。
毎週水曜の午前は訪問診療。
行き先は、特養の老人ホームや、
患者さんのご自宅です。
5~6年前から始めた、
歯科の訪問診療。
訪問診療を始めたきっかけは、
ご家族からの一本の電話から。
特養老人ホームに入られたご家族が、
入れ歯の調子がよくなかったそうです。
その方は以前に、
当院に通っていた患者様でした。
お名前を伺うと、顔がパッと出てきました。
なじみの深い患者様で、
切実なご相談に、
なんとか応えたいという気持ちから
私の訪問診療はスタートしました。
訪問診療では、虫歯の治療から、
入れ歯などのメンテナンス、
口腔機能のトレーニングまで幅広く行います。
訪問診療用のバックに機材を詰め込み、
多くの治療が出来ます。
訪問診療と関係が深い、年齢と健康状態。
年齢を重ねますと、どうしても
お口の機能(口腔機能)が低下してきます。
歯の健康は、全身の健康とつながっています。
例えば、唾液が出にくくなると、
噛みにくくなり、飲み込みにくくなる。
食べる力が低下すると、健やかさにもかかわってきます。
少しでも、健やかな時間を過ごせるように
口腔機能のトレーニングを
衛生士さんと一緒に行っています。
少し具体的に話をしますと
「パ・タ・カ・ラ」体操と
いうものがあります。
パ、タ、カ、ラ、と
その音を発音するのですが、
この音の口のカタチ、舌のカタチを
つくることがトレーニングになります。
パであれば口を閉じる力、
タであれば飲み込む力などなど、
お口の弱くなった機能を改善します。
人生の最後まで、
食べて味を感じられるというのは、
五感を刺激し潤いのある生活になりますし、
少しでも長くお口の健康を保っていただければ
こんなにうれしいことはありません。
私たちも、微力ながらもお力添えしていきます。
長文、ご覧いただきありがとうございます。
院長 吉田由子