子どもの偏食や食に関する悩みは、
子育て中の多くの親御さんが直面するテーマですよね。
この本は、小児科外来でよく相談される内容を
Q&A方式でわかりやすく解説してくれています。
乳児期のミルクや母乳に関する悩みから、
就学前の偏食問題まで、
子どもの成長段階に応じた食の悩みに丁寧に寄り添い、
具体的な対策を順序立てて提案しています。
親目線だけでなく、
子ども目線に立ったアプローチが特徴的で、
「こんな考え方もあるんだ」と視点を変えることで、
今までの悩みが少しずつ軽くなっていく
感覚を得られる内容です。
特に印象に残ったのが、こんな質問です。
「いろいろ工夫して調理しているのに
食べてくれないのは、親のせいでしょうか?」
本書では、子どもの嫌いな食べ物を
「モンスター」と表現しています。
その「モンスター」に対して、
「ちょっと気になる存在」
「遊んでみてもいいかな」と
子ども自身が思えるようになることが
解決のカギだと述べています。
また、親が子どもに対して食べ物を強制していないか、
言葉や態度に無理を感じさせていないかを
見直すことも重要なポイントだとされています。
嫌いな食べ物を擬人化・擬態化することで、
親近感を持たせる工夫が紹介されており、
この発想には新鮮さと面白さを感じました。
偏食に悩む親御さんにとって、
この本は「こうすればいいんだ」と
ヒントを得られる一冊になると思います。
悩んでいる方はぜひ手に取ってみてくださいね。