「家族のように」



よしだ歯科クリニックは2002年に開業し、地域の患者様と、スタッフに支えられて20年。この年月の流れと共に、培われた想いを物語形式でご紹介します。

1.よしだ歯科クリニックができるまで

私、吉田由子が生まれたのは、大阪市鶴見区でこのクリニックからも近い場所。父は内科医、母は薬剤師で医療の家系で育ち、学校から帰ると父の開業した内科が自宅でした。

そんな環境で進路を考える時にも、自然と「医療の中でどの分野にするか」という選択肢で、縁があって歯科に合格し「歯科医」を目指すことになります。

北海道で6年歯科学を学んだ後、勤務医としてキャリアを積んでいました。その当時は、自分で開業するとは全くイメージしてなかったのですが、勤務10年目のタイミングで父からの「強い勧め」もあって自分のクリニックを持つことになりました。

実際に開業してみると今まで働いていた時とはまるで違い、すべて自分の責任と裁量。父の「強い勧め」の理由がわかり、やりがいと苦労を共に家族を養っていてくれていたことに、本当に頭が下がる思いでした。お父さん、お母さん、ありがとう。

2.苦悩と挑戦。予約を入れられない患者様に、叱られて…




開業当時を一言でいうと「ガムシャラ」。とにかく、今目の前にいる患者様に全力投球。本人が望むことは、何とかしてあげたいという日々でした。

予約は埋まる一方で、効率的にこなしても限界はありました。「全然、次の予約が入れれない!」と患者様からのお叱りもしばしば。新規の患者さんをお断りするのは本当につらい現実でした。今思えば、すべての人の期待にこたえたいがために、まわりのスタッフも私のガムシャラに巻き込んでしまっていました。

開業10年目、クリニック新築を期に「本当に大事なことは何か」と見つめ直し、スタッフと共に改革に着手しました。そして「大切な患者様に応える」と「スタッフを大事にする」という2つの事が実現できたように思うのです。完璧ではありませんが、確かな手ごたえ、患者様とスタッフの笑顔はそこにありました。

3.私が守りたいこと。本当に大事なことの正体とは?

私が「本当に大事なこと」に気づいたきっかけは、仲間からもらった何気ない言葉。

「よしだ先生のクリニック、家族のような雰囲気ですね。スタッフとも、患者様とも。」

言われて、はっと気づきました。そうだ、私が大事にしているのはまさにそれ!それ!
患者様に対しても「家族のように」。スタッフに対しても「家族のように」。たしかに!

私の中で家族のイメージは、親密・相手を想う・協力しあう。クリニックですが大家族のような関係でありたいとそう願っています。これ、ちょっと変ですかね?(笑)

若いスタッフもしっかり育ってきました。たくましく育ったな~という、もしかすると母親の喜びの感情かもしれません。この「家族のように」という思いを分かちあえること、元気に活躍してほしいと本当に心から願っています。


「家族のように」



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